こんにちは、伊庭工務店 松田です。
おまたせいたしました!
前回『気密測定 ①』では、気密測定とはどんなものなのかをお話させて頂きました。
今回は、じゃあ、『何故、高気密が重要なの??』というところをお話します。
少し長くなりますが、大切なことなので、最後までお付き合い下さい◎
高い気密性とは、住宅の「隙間」が最小限であり、外気の影響を受けにくいように対策を施した状態を指します。
高い気密性があると…
←←これはこれで、なつかしさと見た目の『温かみ』はありますが、『隙間』はたくさん。。
メリット:その①
熱損失を防止し、省エネルギーで部屋の温度を快適にできる
気密性が高くなると、内気の流出や外気の流入を避けることができます。
気密性が低い場合、今の時期で例えると、暖房の温かい空気が外に出て、外の寒い冷たい空気が中に入ってきてしまう。
つまり、せっかく冷暖房で快適な環境を整えても、「隙間風で寒い!」ということになります。
換気設備以外の部分はなるべく高気密を保つ方が快適な温度管理ができるようになります。
メリット:その②
計画的に換気を行ない嫌な臭いの発生を防げる
高気密化されていない住宅では、外気に含まれるホコリや花粉など不快に感じる物質が、家の隙間から侵入しようとします。
でも、侵入した有害物質や室内にいるダニなどの排出のためにこまめに換気すると、室温を快適に保てないし、
他の有害物質を新たに取り込むことにもつながりかねません。
これらを防ぐために「気密性をあげる」「24時間換気などで有害物質や室内の二酸化炭素などを排出し、
良質な空気のみ取り入れる」ことの両立が重要となります。
メリット:その③
断熱効果があがる。
北国だと、冬の内気と外気にはかなり温度差があり、断熱性の高い住宅が好まれる傾向にあります。
先程のメリット①でお話したように、気密性が低いと、内外気の出入りが多くなります。
気密性をおろそかにすると隙間から空気の循環が起こり、冷やされた湿気のある空気が溜まることで壁の中は
カビや結露だらけになってしまいます。
(意外と梅雨のジメジメした時期だけでなく、乾燥している今の時期もカビにはウハウハな時期)
だから、家を守るためにも気密性は大切なのです。
まとめ
→気密性を高めると家族が安全に暮らせる家になる。
気密性が高ければ高いほど、換気が計画的に行え、快適に暮らすことが出来ます。
住宅に隙間が少なければ、過剰な外気の流入や内気の流出を抑えられ、冷暖房器具を効果的に活用できます。
逆に、気密性が低ければ、室内の室温管理に影響が出るだけでなく、
内部結露よって家の寿命を縮める可能性もあります。
気密性の高さは、安全に暮らせる住宅にはかかせない重要なポイント。
家を建てる際には、しっかりと気密性に対する知識を持てるように心がけましょう。