2020年に世界を大きく揺るがせた新型コロナウイルス。
これからはコロナに気をつけながら生活する「ウィズ・コロナ」の世界を、私たちは生きていくことになりそうです。
これまでの生活であれば「マンションや建売住宅を購入して、家に合わせた生活をする」というのでも良かったかもしれません。
しかしリモートワークや休校があったり、旅行の回数が減ったり…
「自宅でもっと快適に過ごしたい!」「居心地良い家をつくりたい!」
という想いが強くなった方も多いのではないしょうか?
そしてコロナによって、衛生面の常識も大きく変化しました。
こまめに手洗いをして、マスクを着用する生活が当たり前に。テレワークや通販の利用も、ずいぶん普及しましたよね。
今回は、新しい生活様式に配慮しつつ快適な暮らしを実現できる、ウィズ・コロナ時代の家づくりについて考えてみましょう。
新しい働き方に対応した家づくり
コロナの登場で、テレワークが急速に拡大しました。
しかしこれまでの日本の家は「平日昼間には妻や幼児のみが家にいる」
もしくは「共働きで誰もいない」ということを前提につくられています。
ストレスや家庭内の軋轢を生まないためにも、新しい働き方に対応できる家づくりについて考える必要があるでしょう。
・ワークスペース
今までの自宅環境で仕事するのは難しい、そういったお声をよくいただきます。
「夫婦でリモートワークなので場所の取り合いに」
「お子さんがリモート会議に乱入」など、
他者から見ると微笑ましいエピソードですが、ご本人としては困ってしまいますよね。
親の仕事場として個室をつくる、お子さんの学習スペースと兼ねるなど、ご家族のスタイルに合わせた空間をつくって在宅勤務に対応しましょう。
・ネット環境
親たちは自宅でリモート会議をする、子どもたちはオンライン授業を受ける、Youtube動画を観る…
安定感とスピードのある通信回線が必須なのにもかかわらず、新居の設計では軽視されがち。
「Wi-Fiしか使わないから」と思っていても、無線ルーターとの距離があって電場が届かない部屋ができるなど、意外と困ってしまうこともあるんです。
躯体工事の段階で、壁の中に適切にLANケーブルを配線しておけば、どの部屋でもストレスなくインターネットを利用することができますよ。
感染症防止を意識した家づくり
そして大切なのが、住まいにウイルスを持ち込ませない設計です。動線や設備をととのえることで、無理せずご家族の健康を守ることができます。
・手洗い動線
これまでも手洗いの習慣はありましたが、洗面所の場所など意識してつくられた家は多くありません。
リビングを通って洗面所へ行くため
「ドアノブや照明スイッチにベタベタと手を触れなければならない」
「子どもの手洗い習慣がなかなか身につかない」
など悩まれているご家庭も多いのでは?
玄関のすぐそばに洗面台をつくったり、すぐシャワーを浴びられる動線を計画することで、家の中にウイルスを持ち込まなくて済みます。
・非対面での荷物受け取り
コロナによって、出前や通販、宅配サービスなどを利用する機会も増えました。
宅配ボックスを置けば、不在時に荷物を受け取れるだけでなく、不要な接触を避けられて安心です。
いざというときの食材等の備蓄のため、パントリーの需要も高まっています。
・こまめな換気
そして新型コロナウイルス対策として大変重要なのが換気。
夏は冷房、冬は暖房を使い、梅雨には湿気もひどい日本。
やみくもに窓を開けるのではなく、どうすれば効率よく換気できるのかしっかり計画しなければなりません。