前回は、全館空調システムのメリットについて詳しく解説しました。
①ストレスフリー
②健康にもやさしい
③見た目も美しい
とメリットの多い全館空調ですが、初期費用と電気代について気になりますよね。
全館空調の初期費用
全館空調を導入するときの費用は、
一般的な大きさの戸建て住宅で100~300万円ほど。
仮に全館空調200万円として、住宅ローンの返済額の違いを見ていきましょう。
全館空調なし借入金額3,000万円返済期間35年金利0.5%→毎月返済額7.8万円 | 全館空調あり借入金額3,200万円返済期間35年金利0.5%→毎月返済額8.4万円 |
費用を35年ローンに組み込むなら、月に6,000円程度アップする計算になります。
部屋ごとにルームエアコンをつけるなら、30~50万円くらいでしょうか。そう考えると、初期費用の高さというのは全館空調を導入するときのデメリットのひとつと言えるでしょう。
全館空調のメンテナンス・交換費用
全館空調は、通常年に1回程度メンテナンスが必要なシステムが多いです。費用は年間2~5万と会社により価格に幅があります。業者によっては、アフターケアのサービスがついていることもあります。
※弊社がおすすめしているシステムはメンテナンス費用はかかりません。
ルームエアコンのクリーニングを年1回たのむと、1台あたり約1万円×台数分。この費用は全館空調・ルームエアコンで大差はなさそうですね。
また全館空調、ルームエアコンどちらともにいえることですが、空調機器の寿命はだいたい15~20年くらい。約20年で機器の交換費用等が必要になってきます。
これに掛かる費用も、アフターケア同様それぞれのシステムによって様々ですので、採用される際にはチェックをしておく必要があります。
全館空調の電気代
全館空調は基本的には、家全体を24時間空調します。特に共働きで昼間不在にする方など、電気代がもったいないと思われるかもしれませんね。
ただし、エアコンはスイッチを入れて設定温度まで上げるときに、一番電気を必要とします。いったん快適な温度になったあとは、そこまで電気代はかからないのです。
メーカーによっては電気代を最小限に抑えられるよう、うまく調節するシステムを取り入れているところもあります。
たまに「全館空調で月の電気代が4万円になった」といったような話を耳にするかもしれませんが、最大限の設定でつけっぱなしにしているから。きちんと管理すれば、最も電気代がかかる真冬でも、平均的な間取りの家であれば電気料金は月2万円程度で済みます。
また、家の気密と断熱をしっかりすることも大切。高断熱高気密住宅なら、普通のルームエアコンやファンヒーターとほとんど変わらない費用で、全館空調を使えます。
全館空調はコスト以上のメリットがあるか?
全館空調の最大のハードルは初期費用。資金計画をしっかり建ててから、システム導入を決めることが大切です。
全館空調は絶対に入れなければならないシステムではありませんが、さまざまなメリットがあります。導入すべきかどうかは、何に価値をもってくるかで変わるので、コスト以上のメリットがありそうか、よく考えて決めましょう。
全館空調はこんな方におすすめ!
・ご高齢の家族の熱中症・認知症・介護・高血圧などのリスクを下げたい
・ペットを室内で飼っている
・寒暖差で体調不良になりやすいご家族がいる
・吹き抜けやリビング階段など、開放的な間取りにしたい
・家族旅行などもなかなか行けず、自宅ですごすことが多い
・家で快適にすごせるなら、多少お金をかけても良い
全館空調は、目で見るだけでは伝わらない快適さがあります。
弊社では、施工事例による体験見学会も随時お受けしておりますので
迷ったら一度お問い合わせ頂きたいと思います。
この快適さを是非一度ご体感ください。